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生産・環境生物学特別講義開講のお知らせ

2019/04/25 12:44 に Takeshi Fujii が投稿   [ 2019/04/25 15:43 に更新しました ]

時間:2019年59日 木曜5限(16:5018:35

場所:1号館地階4番講義室

ホスト教員藤井 毅(応用昆虫学研究室)

ゲストスピーカー高梨 琢磨 (森林総合研究所)

(修士課程においてこの講義は必修ですので、修士1年の皆さんは必ず出席して下さい。)

【開講に当たって】

本学応用昆虫学研究室のミッションの一つに、総合的病害虫・雑草管理(IPM)に則った環境負荷の低い害虫防除法への取り組みがあります。応用昆虫学研究室では、ガ類の性フェロモンやアリ類の道しるべフェロモンなどのフェロモン交信系や、ガの発する超音波を介した音響交信系の仕組みを明らかとし、これらの知見をIPMに組み込み「行動制御型害虫防除」として社会実装に生かすことを目指しています。

応用昆虫学研究室が担当する第2回の授業では、冒頭にまず、ホスト教員の藤井が「ヒトと害虫」について端的に触れ、ガの性フェロモン交信系を利用した化学防除法について紹介します。ついで、森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員をお招きし、音響交信系を利用した物理防除の最前線(講義内容は下記参照)について講義をしていただきます。皆様奮ってご参加ください。

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タイトル「昆虫における音・振動の機能と害虫防除への応用」

高梨 琢磨 (森林総合研究所 主任研究員)

多くの昆虫は固体を伝わる振動や空気中を伝わる音に感受性を持ち、これらの振動や音が情報として様々な機能を持つことが明らかにされつつある。例えば、天敵の発する振動を感知して捕食を回避するホソガの幼虫や、異性の発する超音波により交尾にいたるアワノメイガなどがあげられる。害虫において、振動や音に対する感受性に基づき、行動阻害や忌避による物理的防除が可能となる。特に、森林害虫のマツノマダラカミキリや農業害虫のコナジラミ類において、振動による行動制御機構の解明と防除技術の開発例を紹介する。マツノマダラカミキリは脚にある感覚受容器(腿節内弦音器官)によって振動を感知し、さらに振動によって忌避や産卵の阻害がおこった。一方、作物栽培施設内のコナジラミ類において、振動が密度を低減する防除効果を示した。振動を用いた害虫防除は、化学農薬に依存しない環境低負荷型となる上、様々な害虫種への適用が期待される。

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