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田付貞洋名誉教授の日本農学賞受賞決定

2012/01/23 1:24 に Yukio Ishikawa が投稿   [ 2012/03/07 18:04 に Takashi Matsuo さんが更新しました ]
当研究室の前教授、田付貞洋名誉教授が日本の農学分野で最高の名誉とされる「日本農学賞」を受賞されることが、1月20日に開催された日本農学会評議員会において決定しました。読売農学賞にも推挙されます。
田付先生は,稲作最重要害虫ニカメイガの性フェロモンに関する研究を基礎から応用まで幅広く行ない,性フェロモンによる本種防除の基礎を築きました.また,その間の成果を多方面に生かして興味深い研究を展開して多くの成果を得ています.ニカメイガでフェロモン実用化の契機となった成分(Z)-9-hexadecenal は,その後,田付先生らが別のガ類においても主要成分である例を次々と明らかにし,さらには系統の離れた寄生蜂でも同物質が性フェロモンとして機能する例を示しておられます.また,世界中に分布を拡大し,侵入地で難防除害虫になっているアルゼンチンアリでは道しるべフェロモンにこの成分が使われています.田付先生は世界に先駆けてこのフェロモンを利用したユニークな防除法を提案し,実証試験にも成功して世界的な注目を集めました.その他,フェロモン生産と寄主植物の違いからニカメイガに種分化が進行中であることを示した研究,アジアの稲作重要害虫コブノメイガにおける性フェロモンの地理的変異に関する研究なども学術的に深い意味を持つとともに,応用上にも重要な知見を与えました.
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