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研究内容

応用昆虫学研究室では昆虫を対象にした幅広い研究を行っていますが、特に生理学・生態学の分野で長年にわたり成果を上げています。関連する進化・多様性の分野でも多くの研究を行ってきました。フィールドワーク、実験室での飼育による実験、細胞・生化学実験や遺伝子解析など、マクロからミクロまで多彩な手法を駆使して昆虫の謎に取り組んでいます。モデル生物以外でのゲノム解析が急速に発達している今、生物学的な驚異に満ちている昆虫は画期的な発見が眠る宝の山と言えるでしょう。

大学院セミナー

  • 大学院での教育の一環として行われている活動です。学生が自身の行っている研究に関連した様々なトピックを紹介していきます。
  • どのようにしてキイロショウジョウバエはエサを見つけるのか ~採餌行動の全貌~ 修士2年 吉水敏城  動物は生き延び次世代を残すために、エサを食べ栄養とエネルギーを蓄える必要がある。動物がエサを探し、見つけ、獲得し、食べるという一連の行動は採餌行動 (foraging behavior) と呼ばれ、多くの動物で研究されている[1]。今回のセミナーでは、遺伝的操作が簡便で、行動が観察しやすいキイロショウジョウバエにおける採餌行動の研究を例に挙げ紹介する。 採餌行動はまず、エサを見つけその場所にたどり着くことから始まる。Fryeら[2]とSaxenaら[3]それぞれの研究グループでは、キイロショウジョウバエが自由飛行下でどのように匂いへ向かうかを3次元トラッキングで明らかにした。その結果、背景が垂直方向の縞模様であり ...
    投稿: 2018/11/27 0:09、Toshiki Yoshimizu
  • “最強のオス”は存在するか? ~メスによる性選択とオス間闘争の二律背反~ 修士課程2年 安藤 優樹 多くの昆虫で縄張り行動が存在することは古くから知られている。このような種において、縄張り行動は性的に未成熟な若い成虫間に見られる。縄張りの防衛に成功したオスは、侵入者による干渉を最小限に抑えるとともにメスと交尾できる確率を上昇させると認識されてきた[1]。さらに2000年代に入ってからは、一部の双翅目昆虫において羽化してからの数日間をどのような環境で過ごしたかという条件そのものによっても交尾率が変動することが報告されている。Dukasらは、広さやエサの量、装飾などの条件を変えた複数のケージを用意し、ここで羽化直後のキイロショウジョウバエを数日間飼育して行動実験を行った。その結果、広い空間で過ごした個体ほど ...
    投稿: 2018/11/21 22:12、Yuki Ando
  • メスが複数のオスと交尾をすることで集団の絶滅するリスクは抑えられる 多くの昆虫と同様に、キイロショウジョウバエのメスは複数のオスと交尾をする(polyandry)[1]。しかし、必要以上の交尾はメスの寿命を縮めるだけでなく、産卵数の低下も引き起こすなどメスにとって様々なコストを孕んでいることが知られている[2, 3]。そういった多くのコストを伴うpolyandryはなぜ進化してきたのだろうか。この問いに対して、これまでに多くの生態学的研究が行われてきたが、未だにはっきりとした解は導き出されていない。今回のセミナーでは、キイロショウジョウバエの研究を中心に議論の渦中にあるpolyandryの生態学的メカニズムに関して論じていく。ただし、キイロショウジョウバエにおいてオスがメスに交尾を強いるような形質は確認されていないため ...
    投稿: 2019/05/02 21:51、Kazuyoshi Minekawa
  • キイロショウジョウバエの光受容細胞の機能と行動との結びつき 修士2年 吉水敏城  昆虫は他の動物と同様にエサ場や交尾相手などを視覚からの情報をもとに判断している[1]。今回のセミナーでは、光の情報を受け取る細胞(光受容細胞)の機能と行動との結びつきをキイロショウジョウバエの研究を例に挙げ紹介する。  キイロショウジョウバエの複眼は約750個の個眼からなり、各個眼はR1からR8と呼ばれる8つの異なるタイプの光受容細胞 (photoreceptor cell) を持つ。光受容細胞のうちR7とR8は各個眼の中央に位置し、R1~R6はその外側に位置する[2]。R1 ...
    投稿: 2018/07/17 18:38、Toshiki Yoshimizu
  • 遺伝学的手法によるインスリンシグナリングの制御がキイロショウジョウバエの交尾行動に及ぼす影響 修士課程2年 安藤 優樹 昆虫の交尾行動は様々な要因によって変動する。これまでのセミナーでは、昆虫の交尾行動と絶食状態の関係について行動生態学的な視点から調査した研究例を紹介した。しかし、それらの研究で用いられた実験材料は鱗翅目、半翅目、双翅目、直翅目、昆虫以外ではクモ綱など多様で、食性や成虫の寿命、生息環境といった条件が統一されておらず、絶食の効果を定量的に比較することができなかった。そこで今回のセミナーでは、キイロショウジョウバエD. melanogasterのみを用いて飢餓状態と交尾行動の関係について調査した研究例を紹介し、絶食が本種の交尾行動に与える影響について考察する。 キイロショウジョウバエにおける研究では、空腹時の生理状態を再現するため ...
    投稿: 2018/06/25 1:25、Yuki Ando
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