訪れたものは…

Yuki Ando: Jul 7, 2017

セミの声が耳をかすめ、早くも夏の訪れを思い知らされる時期となってしまいました。今週前半は台風3号が襲来したこともあり、九州では被害が出るほどの豪雨に見舞われ、関東でもぐずついた天気が続きました。そんな中、どんよりとした昼下がり。研究室を出てすぐの廊下に何やら羽ばたく影が…? 雨宿りに来たんでしょうか、黒い翅に白い斑点を散りばめたゴマダラチョウと、鮮やかな赤いアクセントが目を引くアカボシゴマダラです。

この2つのチョウ、見た目はそっくりですが、アカボシゴマダラの方はもともと南に分布し、中国から日本に持ち込まれたといわれている外来種です。きれいなチョウですが、とうとうキャンパス内でも見られるようになったのか…と思うと少し複雑な気分です。

こちらには見向きもせず、ただ窓の外をじっとにらみつけるゴマダラチョウと、カメラを向けると気前よく翅を広げてくれるアカボシゴマダラ…。暖かい地域の生まれだからか、なんとなくアカボシゴマダラの方がのんびり屋さんのように感じてしまいます。

さて外来種といえば、近頃は貨物に紛れ混んできたヒアリのニュースがテレビやSNSを賑わせています。最近ついに品川の港でも見つかったんだとか…。奇しくも今日は7月7日、織姫と彦星に年に一度の機会が巡ってくる日ですね。被害が出たり日本に定着したりしてしまわないよう、星に願いを込める今日この頃です。