白昼ニ舞フ漆黒ノ影

Yuki Ando: May 1, 2018

いやはや、久しぶりに本気で恐い目に遭いました。お化けを見たとか、そんなチャチなものではありません。

うららかな昼下がり、自宅近くの歩道橋を渡っていると突如後頭部を押さえ付けられました。

突然のことに「えっ!? 何!? 何ごと!?」と軽くパニックに陥りながら振り払うと、そこには怒り心頭のハシボソガラスが。

どうやら繁殖期を迎えた個体の縄張りに踏みこんでしまったようです。

見事な飛び蹴りを決め手すりに降り立った後も、鳴き声で威嚇しながらジリジリと距離を詰めてくるハシボソガラス。言葉も表情も持たない相手から、怒りの感情がヒシヒシと伝わってきます。その剣幕たるや、

「あ、あぁ。近くに巣があるのかい、ごめんごめん(汗)」

と思わず圧倒されて謝ってしまうほど。身体を大きく見せるために羽毛を逆立てているせいもあってか、間近で見るとかなりの威圧感です。結局、その後も繰り返し空中からの攻撃にさらされ、走ってその場から逃げるまで見逃してもらうことはできませんでした。

子供を守るために本気で向かってくる野生動物が相手では、生身のヒトなど本当に無力なのだ…と改めて思い知らされた休日でした。

(意図せず野鳥に接触してしまったので、帰宅後は入念にシャワーを浴びました。)

~以下、当時の状況(さすがに写真は撮れなかったので、絵にしてみました)~